PLAY WITH IBARAKI

PLAY WITH IBARAKIコラム

【茨城王のいばらき放言】#09 ひたちなか市~×日立市+那珂市 〇勝田市+那珂湊市 2015.01.30

「ヒタチ」が続きますよ~。県北ではヒタチは避けて通れませんから!
第5回常陸大宮市、第8回常陸太田市に続いての「ひたちなか市」。同じヒタチ系ですが、こちらはひらがな表記ですね。
ひたちなか市は、元々は勝田市と那珂湊市です。日立市と那珂市がくっついて「ひたちなか市」になったわけではありません! 日立市も那珂市も現存していますからね。ちなみに人口は県内第4位です。
県北初心の方にとってはなかなかわかりにくい「ひたちなか」……えっ、ギャグわかんなかった?

ではギャグが滑ったところで(苦笑)、県北初心者の方にもわかるように、ひたちなか市の特徴を解説していきますよ。こういう解説は市のホームページや観光ガイドなどには載ってませんからね。心して読むように! キリっ(笑)

ではズバリ!ひたちなか市を理解するには3つのエリアに分けて考えるのがポイントです。いいですか~!その3つとは「勝田」と「那珂湊」、そして「ひたちなか」です。あれっ、「ひたちなか」は市の名前では??……って、そうなんですけど、そのへんをちゃんと解説しますね。

まず、勝田は勝田駅を中心とした旧勝田市のエリアですね。観光・イベント関連では「勝田マラソン」が有名です。完走した人には特産品の「乾燥いも」が配られることでも知られています。完走と感想をかけていることは言うまでもありません。
全国的には「ほしいも」と呼ばれていますが、茨城では圧倒的に「かんそういも」または「かんそいも」ですね。

那珂湊は、旧那珂湊市のエリアですが、名前のとおり港町です。そして、観光の目玉はなんといっても「おさかな市場」でしょう。大洗とも近く、茨城でも屈指の観光スポットとなっています。
最近はご当地グルメ「那珂湊焼きそば」も話題ですね。元々このエリアは焼きそばを食べられるお店が多かったそうで、一時は下火になってしまったそうですが、現在はのれん会もできて復活を遂げています。那珂湊焼きそばは、もちもちとした食感の「手延べせいろ蒸し麺」の太麺を使うのが特徴です。元祖である「喰い道楽 すみよし」さんによると、ラードと豚骨スープを使うのが味の決め手になるそうです。

そして、最後の「ひたちなか」エリア。現在の市名になっていますが、元々は水戸対地射爆撃場があったところで、広大な跡地を「ひたちなか地区」として新たに開発したわけなんです。この開発があったからこそ、ひたちなか市が誕生するに至ったということですね。
平成の大合併よりも前の1994年に合併したのはそういう理由だったのです。勝田と那珂湊というわかりやすい名前から、一見紛らわしい「ひたちなか市」になったのか……という、みなさんの長年の疑問が解消されたでしょうか?(笑)
さて、このエリアの目玉といえばアニメ本編にも登場した「国営ひたち海浜公園」ですね。
hitachinaka_01
ひたちなか市にありますが、「ひたち」海浜公園です。「ひたちなか」でもないし「常陸」でも「日立」でもないのでくれぐれもご注意ください。ちなみに近くにある港は常陸那珂港です。こちらは全部漢字です。これはきっとテストに出るね(笑)。
ひたち海浜公園は、昨年度の「いばらきイメージアップ大賞」にも選ばれましたね。正式には「ひたち海浜公園 ネモフィラ・コキアの絶景」という名前で受賞していまして、これはみなさんご存知の方も多いでしょうが、茨城が世界に誇れる絶景ですね。
特に春のネモフィラに関しては日本一です(もしかしたら世界一?)。ここだけでしか体験できないような一面真っ青の景色で、ネモフィラブルーの世界を見たことがない方はぜひ現地に行って自分の目で確かめていただきたいです。
秋にはコキアの赤い風景に変わりまして、いわゆる日本の紅葉の風景とは違った、コキアレッドの世界も味わい深いですよ。
ちなみに気づいていない方もいらっしゃる方もしれませんが、ネモフィラとコキアが見られるのは同じ場所です。実はどちらも1年草だそうで、ということは、毎年植えられているということですかね。いや~、おったまげっちゃーどな!
hitachinaka_02
ということで、ひたちなか市の特徴についてわかっていただけましたか?
よくわからなかったという方もとりあえずひたちなか市は日立市と那珂市とは別モノであることだけは覚えておきましょう!

茨城王(イバラキング)
Webサイト『茨城王(イバラキング)』を運営しています。ラヂオつくばにて『イバラキングのごじゃっぺラジオZ』放送中。常総ふるさと大使。主な著書は『いばらぎじゃなくていばらき』。
ただいま、3作目となる『ごじゃっペディア』好評発売中!