【茨城王のいばらき放言】#11 石岡市~石岡は茨城の中心地です。異論は認めます(笑) 2015.02.27
ズバリ、茨城の中心地ってどこですか?
やはり県庁所在地の水戸ですかね?
位置的に、そして、ランドマーク的な意味でも筑波山?
いやいやいやいや……みなさん、大事な場所をお忘れではありませんか?
茨城の中心地といえば石岡市です!(キリっ)
異論は認めますが(笑)、これから石岡が中心地である理由を述べていきますので、みなさんも石岡が中心であることを大いに納得されること……を期待しています。
ただ、このコラムの性格上、テーマにした市町村をひたすらヨイショする方向に走りますので、客観性はまったく考慮しておりません。あしからず。
石岡が茨城の中心である理由は、なんといっても石岡市は常陸国の国府があった場所だからです。今でいう県庁ですよ。その昔、石岡は「常陸府中」「常府」と呼ばれ、政治・経済・文化の中心地でした。
府中というと東京の府中市が有名ですが、山梨県の甲府なども「甲斐府中」の略ですね。静岡の昔の呼び名である駿府は「駿河府中」ですし、山口県の防府は「周防府中の略」の略です。
ちなみに国府跡は石岡小学校の敷地内にあります。7世紀から11世紀まで使われたそうです。近くに国分寺や国分尼寺跡もあります。
また、石岡には県内最大、関東でも二番目の大きさを誇る前方後円墳もあります。舟塚山古墳です。古墳というと昔の偉い人のお墓で立ち入ることができないようなイメージもあるかと思いますが、この古墳は上にのぼることができます。周囲の田園風景が一望できて、一見の価値アリです。
「でも国府があっただけで中心地といわれても……」と思った方、石岡が中心地である理由は、実は他にもたくさんあるんですよ。
まずは地形。石岡の西側は筑波山系の山々、東側は霞ヶ浦があって、茨城を南北に分けた場合、石岡を通らないと行き来しにくい地形になっていますよね。ですから常磐線も国道6号も石岡を通っています。国道6号が石岡でいつも渋滞してしまうのは石岡のせいじゃなくて、茨城の地形が悪いんです(笑)
また、位置を見てみても、石岡は茨城の真ん中=中心地です。茨城県の東西南北端点の場所を調べて、そこから重心を割り出すと石岡になるんですよ。地図で見た真ん中が石岡ということですね。
「そうはいっても県庁のある水戸が人口も最大だし…」と思われる方もいるでしょう。たしかに人口は大事ですよね。では人口から中心地を割り出してみましょうか。
実は国勢調査では「人口重心」というのを調べているんですね。人口重心というのは、人口の1人1人が同じ重さを持つと仮定して、その地域内の人口が全体として平衡を保つことのできる点(重心)のことです。
もし水戸に圧倒的に人口が集中していれば、人口重心は水戸になるはずですが、鋭い読者の方はすでにお気づきのように(笑)、茨城県の人口重心は石岡にあるのです。よって、人口から考えても茨城の中心地は石岡なんだからねっ!(キリっ=2回目)
ちなみにこの調査を始めた当初から人口重心は石岡にあったんですね。その後、日立の人口が水戸を抜いて県内一をキープしていた頃は笠間や小美玉の境界線あたりに重心が移動しました。
さらにその後、鹿島開発や筑波研究学園都市の開発、県南の首都圏ベッドタウン化によって南下していきまして、昭和後期から平成のはじめは小美玉に重心がありましたが、現在はふたたび石岡に重心が戻っています。
ただ、このまま県南の人口が増加して、県北が過疎化すると、何十年後かにはかすみがうら市、さらには土浦市に重心が行ってしまう可能性はありますね。
さて、今回は「茨城の中心地は石岡である」という石岡中心地説を唱えてまいりましたが、みなさんいかがだったでしょうか?たとえ中心であろうがなかろうが、石岡はいいところなので足を運んでみてくださいね♥